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nonequilibrium
おれの心象に積もった雪へ ダイブする あなたのかたち それは 不思議な窓 あるいは、うつくしい鈴 絡まった糸を切るひと ほどいて むすびなおすひと 夢で 会ったよね もうない、学校へ 向かうふゆのやまみち 綺羅綺羅の山際に いま思ふ枕草子 あなたの仮名遣いが裏返り おれの心象を流れる川に 小石を投げる 子どものあなた あるいは、あなたの子ども あなたを忘れたいひと あなたと、 和解したいひと 目尻 頬の肉のつきかた 気だるげに煙草を吸う所作が 死んだ女に重なる なぜ あの女ではなくあなたがいま、 ここにいるのか 押し入れのひみつきち 股ぐらから流れる血 うつくしい鈴を鳴らすように 死んだ女、 * そうして、あなたが窓を開ける。 雪がなかに入る。煙がそとに出る。 さむい!と言って、あなたが縮こまる。
nonequilibrium ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1557.2
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-12-30
コメント日時 2024-01-23
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
心象に積もった雪に惹かれました。うつくしい鈴は大きな鈴なのかもしれません。神社の鈴を想起しました。裏返る仮名遣いは心象風景なのかもしれません。股ぐらから流れる血は妊娠出産を暗示しているのかもしれませんが、この詩では判断停止した方がよさそうです。「死んだ女」が象徴的で、逆に鮎川信夫の「死んだ男」を想起させられてしまいました。あんな詩が書ければと言う理想像みたいな詩ですが、日暮れて道遠しですね。
0こんにちは!はじめまして。 最初の一行から後が気になる内容に久しぶりに出会いました! ありがとうございます!
0ありがとう
0みずみずしい叙情がテクニカルに落とし込まれている。現代と近代の融和が心地よい。
0どうもー もう少しコメントほしいかな
0書き方は成熟しつつあると思います。それは良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、今の作風を一度捨ててみる、そういうきっかけの作り方もあるかと思いました。
0手厳しい。
0多分、詩の呼吸が同じように見えるから、内容がそちらに引っ張られてしまっているのかなと感じています。trace、とても好きです。この作品以降、僕には投稿された作品が同じように見えていて、早く飛び超えて欲しいと思うのと同時に、その可能性が十二分にある書き手の方だと思っています。
0話は逆で、このスタイルを極めきれてないと思うのですよ。
1比喩という表現をあまり使われない。そこに詩の正確さが表れている。書き出された作品にはそんな印象があります。 話は逆で、このスタイルを極めきれてないと思うのですよ。 ご本人がそう仰れば、そうなのかもしれません。だから詩は面白いと思います。面白さは読み手にも書き手にも等しくある。僕が思うのは以上ですね。
0あけましておめでとうございます。 素晴らしいですね。 最終連三行が、詩の引き締めを行っていると思いましたがまるでフランスの詩のようですね。 何か、アメリカの詩、それは日本的光景、フランスの詩、とそれぞれに止揚が成され 一行でも不足あればいけない、といったテンションで書かれているように思いました。
0男は物思いに湛んでいる。あなたについて。あなたをみている。死んだ女(元妻)に似た窓辺にいるあなた(妻の子)と雪にダイブする娘の子を、男は窓からみている。 この詩は全面にダブルミーニングが仕掛けられている。最終連、に見えているように、これら感情と光景がリンクしている。 うますぎるやろーーーー!!! 読ませるという意味でも感じさせることでも、どちらともとても心惹かれるものだ。とても凄い!巧い!
0どーもどーも。 感情と光景のリンク ありがとうございます
1僕は女性のことをあまり知らないのですが、性的なものが、それほど本質的でないという 結論を今は持っています。この詩を読んだ感想は、一人ぼっちで一人遊びをしている という悲しさ。雪ってそんなことを感じさせます。あなたとあなたがよく結ばれますように。
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