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可燃性
(あたし、冷え性なのね。だから、指先から死んでゆく生き物なの。さみしいの。つめたいの。) 悴んだ人差し指がぼくの鼻に触れたとき、ぼくこの鈍いひかりが恋なのだと、恋でないのなら、いっそ死んでやると思いました。 酩酊。 電光掲示板、人混み、キャッチ、喧騒、喧騒、喧騒。マフラーの純白は眩しくて、あつくて、逃げ出したくなった。それか、いますぐこのまま世界が滅びればいいのに。 学校の授業で習った、熱は平均化されてゆくって、それは、この日のために、かみさまがつくった世界のしくみだった。つめたいきみがぼくにふれる、火の粉が舞う、ぼくの心臓は生きることをして、きみにぬくもりをさずける。きみがだれのものでもなくても、きみのためだけに生まれたものはほかにない、このぬくもりは、きみだけのものだよ。ぼくの心臓を、きみにあげるね。きみは、かみさま。ぼくは、ぼくは、
可燃性 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 480.9
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-12-02
コメント日時 2024-01-27
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ことばのアクロバットや二段階宙返りはないにしても、一般的な読者は詩にスピードやアクションを求めているわけではない。それよりも大勢のフツーの人は、この作品のような【じわっ】とした温もりに心が動く。まるで恋した娘の瞳のように。なかなか良い作品だと思いました。
0ぼくも手足の先が冷たいです。
0恋心って、思っているよりよく燃えるよね
0・1節目に詰め込まれている。後の文が余計とかでは無いけど、ここが特に強く感じた。 ・雪ん子って人肌でも火傷するらしいけど、そんな繊細とセンチメンタルさがジワーって伝わってくる。
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