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一羽鶴
人を信じられず 真は他人の中にはないと思ってる私… 一枚の折り紙を 持つだけでやっと 折るなんてぎゃっと ぎゃっと ぎゃっとの やっとで折れた一羽鶴 それが私の個かな 人との信頼関係を織るなんて 一羽鶴の私には無理 手と声を差し延ばされても 一羽鶴の私には難しい そんなあなたにこそ是非見てほしい 千羽鶴の千揃い 色とりどりの鮮やかさ どんなに頑な張っても一人一色 どんなに頑な張っても私達一糸 一緒に連なって いないから 一羽鶴の哀に気づいているんだよ 千羽鶴の愛が気になるんだよ 愛に気づき あなた一羽鶴いつか 勢へと向かい飛べれば それも一つの祈りですね
一羽鶴 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 830.1
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-11
コメント日時 2023-10-29
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
歌誌「帆」選考担当の一人、鷹枕可でございます。 自由欄へのご応募作品と致しまして、拝読をさせて頂きました。 折鶴に仮託された個の心情。それが千羽鶴の聯綿たる集合的個我へと至る過程に於きまして、「哀」が「愛」を知り初めるまで。 共感をお呼びになられる、水準の御作であると感受を致しました次第でございます。 此処で、皆様に歌誌「帆」の基本理念を反復させて頂きたく思う所存でございますが。 基本的には。反時代的、且つ反共感的作風を旗幟と掲げ、作品と為す事とする。 解り易く申しますならば。 共感よりも驚愕を。 感動よりも畏怖を。 既知よりも未知へと拓かれた、途轍もない、としか謂いようのない作風、をこそ、是と致したく考えております。 美は驚愕にのみ宿る、と謂う言葉もございます。 表現に於きましての真、善、美とは何か(若しや。それは「矛盾的」な人間心理を踏襲致しましての、偽、悪、醜を伴うものとして表出をされるものなのかも知れませんが)。 「手術台の上のミシンと蝙蝠傘」を凌駕為される程の、表現を待ち侘びております次第でございます。 この度は、申し訳もございませんが。 是非、復のご投稿をお待ち申し上げております。
0孤独から抜け出せない人へのエール、あるいは祈りのような詩ですね。 折り鶴をおるのに「ぎゃっと ぎゃっと」という擬態語(?)を使っているところが新鮮です。また、 「どんなに頑な張っても一人一色 どんなに頑な張っても私達一糸」 という表現が、どこか哀愁が漂っているようでいいですね。それが「一羽鶴の哀」や「千羽鶴の愛」にうまく繋がっていると感じました。 佳い作品だと思います。
1こんばんは。 その、使用されている擬音から、その、失礼ですが、あんまり形の整った折り鶴では なかったと思ったんですね。 それでもその折り鶴にじぶんの個を見いだす、というのは なかなか、若輩者のわたしにはできないことで、なにかジン、とくるものがありました。
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