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食べては吐いて
傷ついた喉が気持ちいいね 明けない夜も止まない雨も忘れよう 吸っては吐いて。食べては吐いて 飢餓経済格差環境破壊 どうでもいいよ 食べて吐いて眠っちゃおう 治らない病気も晴れない鬱も馬鹿みたい 喉元すぎて忘れるまで たべて、たべて、たべては吐いて 僕らはずっと勘違いしあって、理想を押し付けて、劣等感擦りあって、それを愛と呼ぶんだね。君のせいだろ。アイツのせいだろ。もういいよ。ゲロしぶきで霞んだ視界じゃ誰が誰かも分からない 何百回思い出して、何千回繰り返して、何万回後悔して、何十万回食べては吐いて きっとずっと永遠に変われないままなんだね。僕の胃を切り裂いて欲しい 苦痛と快楽を弄んで、なんでいつも自分だけって。馬鹿の一つ覚えみたいに吐いては吐いて。 君を食べたい 君の心臓と足と腕と目と髪と爪と耳と小腸と心が食べたい 吐いては食べて 君も真面目なんだね。冗談の一つも言えないみたい 吐いて吐いて吐いて 僕はクズなんだね。嘘しか言えない 食べて吐いて吐いて吐いて吐いて 一回君に食べさせて見たいよ。僕の吐き出したもの。きっと美味しいよ 君も吐いてよ。その憂いを、その鬱を、その躁を、その性癖を、吐き出して僕に食べさせてよ 食べて吐いて食べて吐いて食べて吐いて お互いを交換しあって。何もかも分からなくなるまで 僕らの体から毒が全部抜けるまで 食べては吐いて
食べては吐いて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 767.8
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-05-05
コメント日時 2023-05-05
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ダウナーにふったか。書ききっている。批評できません、というのも一つの批評だろ。 この作品、本当は百票くらい入れたいもんだ。しかし一票入れる。それで勘弁だ。
0ありがとうございます。 貴方の一票は私にとって百票分の価値があります。
1こんにちは。 この詩を読んでまず感じたことは、この詩の語り手は他人と接し過ぎたか、距離を取らなさすぎたか、あるいはHSPと呼ばれるタイプの人なのかな、ということです。 (あくまでも個人的な印象ですが) 私もどちらかいうと人間嫌いな方なので、詩を書く人にはそういう傾向のある人が少なくないのかも、などと思って少し安堵しております。 そういう人にとっては、食べては吐いて、その吐いたものが言葉を得て、詩になるのでしょう。
1ありがとうございます。 私もしばらく人間不信の時期があって、自分の思ったこと感じたこと全て誰にも言えませんでした。 満足に吐き出すこともできず消化不良になった思いが詩となるのかもしれません。
1やばいな。 これじゃあ打ち上げ花火になってスレッドが下がってしまう。 作者は芸術論ではなく、手さぐりで詩を紡ぐしかない状況に 身を置いたが、それはあたらしいネット詩を確立する上で、重要なワークだろう。 だから、その手がかりを自分の「身体」「リアル」に求めた。 しかしこれ、伝説的詩人アルトーと同じ態度である。 アルトーは病気を抱えがちで、要は身体の「器官」というものに 邪魔くささを感じ(なんで身体は俺を苦しめる!) それら器官がごっそりなくなって、内面だけで運動できたら どれだけ自由だろうと断定した。 他にも色々興味深いことは記しているが、後の哲学者に影響を与えたのは この「器官なき身体」という概念に尽きる。 しかし、この作者はそんな泣き言で終わらない。生きなければいけないからだ。 それは生かされている、という状態と奇妙に転換しつつ、 アルトーの言がファンタジー、希望であるならば、 作者はリアルから発展した、イマジネーション、綺想、ギリギリのところを狙う。 というか、そうなってしまったのはダウナーに作をふったからだ。 ともかくも、食べなきゃいけないのは、また吐くのは、人間の体がそうなっているからだし 病気になるのも、治らないのも、人間の体がそうなっているからだ 当たり前といえば当たり前なのだが、それでも、食べては吐いて。 その切実さが訴えてくる。 勿論「リアル」側から、他者との関係性までイメージは広がるし (アルトーは孤独であった)作者は他者との関係性の中に 何とか救いの一筋を見出そうとする。 「救いの形が、美しい形では、実は無いのではないか」 「救いと言葉はきれいだが、実際もっと生々しいものかも知れないぞ」 これは裏で鳴っているメッセージだと考えている。 一応、この作品を肯定する意図でアルトーを持ち出したが それは作者の本意ではないであろう。それは申し訳ないと思っている。 またこう、批評をしても手さぐりで詩作されている作者への これは失礼にあたると思うので詫びます。ごめんなさい。 ただ、私の百、否、一票の、意図が伝わればいいと考えている。 これで、運営さんも、私の一票を無効にはできまい。
2田中さんにもっと早く出会いたかった。できるならもっと近くで。こんなに詩に対する情熱と愛があり、また、私という人間にここまで真正面から向かってきてくれる人に出会えて、私はとても嬉しいです。きっと田中さんはとても詩が好きなんでしょう。僕なんかより何倍もずっと。僕の詩で田中さんの情熱を引き出せたことをとても光栄に思います。ありがとうございました。
2こちらこそ、この作品はギリギリなところから書かれたものだと思っており その切実さにTwitterですが何人かの方が反応してくれました。 思いは届いています。応援しています。
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