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安楽殺
死に水を すすり飲みたる 安楽殺 手を合わせ その日と知らぬ 命向かい 麻酔にて 眠り付かせて 弛緩剤 痙攣抑え 温かく 気が付けば 冷たく成りて 生きとし者 声出さず 涙も出さず 眠りつき クレーン吊り 産廃回収 跡形なく 生きとし者 もう死にたり 消え失せて 生きた痕跡 何もなし やるせなく 続く日々に 餌を撒く 餌を撒く 生きる命へ 餌を撒く 今までの お前が感じた苦しみが 怖い物でありませんように 過去に向かって祈る 手を合わせ 馬頭観音 お導きを 合掌
安楽殺 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 760.9
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-05-04
コメント日時 2023-05-09
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 どのような理由で安楽死処分をされたのかはわかりませんが、普段からそばにいて世話をしている人にとっては、辛いものなのでしょうね。 人に利用されるため、あるいは食べられるために飼育されている命でも、長いこと共にいれば情が移っています。 それでも亡骸は産業廃棄物として処理されなければならない。何故ならそれは、命あるものであっても、事業体の資産のひとつに過ぎないから。 人間の深い業のようなものを感じてしまいます。 全篇を通して短い文で淡々と語られているところに、やるせない侘しさと哀しさが表されているような、そんな印象を受けました。
0先日、起立不能になった子牛の安楽殺を行いました。 正確には職場の先輩が薬を投与し、自分が痙攣を押さえつけていたのですが。 産業廃棄物として処理され、業者が引き取っていきました。 こうなってしまったら、冥福を祈り、次に生かすしかないのですが。 合掌。
0>もう不在の、そして跡形を遺すことすら認められないその命たちにとっては、本作がせめてもの形見のように感じられてなりません。 数多くの自分が見てきた不慮の事故病気に殺処分及び安楽殺されてきた牛たちにとってそうであればいいですが。 やはりあまり見ていいものではありませんね。
0>作者の方に対する自らの想像力に不足があったのではないかと思われました。それは特に他者の痛みを想像するということにおいてです。 再びコメントありがとうございます。 そこまで考えなくてもよい気はします。酪農畜産では避けて通れない事柄ですし、その他の直接命に関係する職業においても同様ですので、覚悟の上でやっていることです。 しかもそれはしばしば全く理解されない事でもあります。 理解しようとするだけでも十分ありがたいです。 かく言う自分もどこまで理解しているのかわかりません。 考え続けるのがとりあえずの答えになるのでしょうか。 また投稿しますので、読んでいただけると幸いです。
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