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盗癖
盗癖 あなたの子宮に指を入れる詩を書きたくないからそうしたんだもうあなたを嫌いになりたくないから体温を感じたかった世界がこんなに残酷で冷たいのはあなたを感じる為だよ愛を語れば語るほど どうせ誰かの焼き回しパクった痕跡を上手く消した方がチヤホヤされるのだから いいなどうやるのその手つき 詩人は余りにも多く嘘をつくとニーチェは言った被害者の目線で詩を書き散らかすくせに傷つけた人の泣き声を都合よく比喩でかき消す私はやっぱりどこまでいっても詩人のままだ大人になったら迷子にならないと思ったのにな楽しかった事もあったはずなのに傷を見せ合いっこしてすごいねってよく泣かないで我慢したねって褒めてくれたのに 愛も言葉も詩人が ベタベタいじくったから もうとっくに息絶え絶えだ いい歳こいて迷ってばっかだ 名前のない森のよう ポケットのパン屑もうないし 助けを呼ぶ術をしらない
盗癖 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 557.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2023-04-02
コメント日時 2023-04-02
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
盗癖とはこの詩では、他人の詩をパクったと言う意味で使われて居る様ですが、全体としてパクリはこの詩では主題ではないようです。ニーチェは自身でも詩を書いて居たので嘘つきと言う言い方は自分の事を言って居るのか、自分以外の詩人をののしって居るのか知りませんが、ニーチェらしい言い方のような気がします。恐らく詩人であることに矜持を持って居るのだと思います。そこら辺の感じが遠回しに言われて居る様な、そんな感じがこの詩からはしました。
1エイクピアさんへ ご感想ありがとうございます そうですねニーチェは自分を含めた 詩人全体を嘘つきといいながらも 実際は詩人を畏怖し矜持と憧れを同時に抱いていたのかもしれませんね 言葉でどこへでもいけるとおもったのに言葉で窮屈になってゆくそのジレンマがこの詩になりました 丁寧に読み込んでくれてうれしいです サンクス
0はじめまして。 詩人全般への批判の詩のようですね。 耳が痛いです。 でも、詩人への批判を詩で書くというのは、ご自身へのアイロニーでしょうか。 たいていの人は傷つけられたことは覚えていても、傷つけたことは覚えていないか気づいていないものです。詩人の場合はそれが自分の書いた詩に現れるのでしょう。 詩人はなぜ迷ってばかりなのでしょう。 おそらく迷っているから詩を書いているのであって、迷わなくなったら詩を書かなくなるのかもしれません。言い方を変えれば、詩人というものは人間的に未成熟であって、成熟してしまえば詩人でなくなるのではないでしょうか。すべてがそうではないでしょうが、そのような傾向はあると思います。 現代は言葉がインフレを起こしてその価値や重みが暴落していて、現代詩はそんな困難に直面している、という話を聞いたことがあります。ですからなおさら、今の詩人は迷ってばかりなのでしょう。
1m.tasakiさんへ はじめまして ご感想ありがとうございます そうですね自戒を込めてこの詩を書きました おっしゃるとおり 日常では不義理を繰り返すくせに 自分にしか興味ないみたいに自分の痛みばかりに執着して言語化しようと躍起になる未熟さがほとほと嫌になってこの詩を書いたのでそこまで汲み取ってもらえたら本当に書いて良かったと思いました 立ち止まっていただき心からサンクス
0詩人は噓つき、そうでしょうか。真意に触れた時、言葉は光り輝くように、言霊のようなものを感じるのです。美しいことは詩に書くべきだけれど、醜いことは遠慮して控えるのがマナーだと私は思っているのですが、それだと美辞麗句しか残らず、噓つきに見える、ということかな。山登りのように人生の難所も心を込めて彫逐すれば磨かれた洗練が残る、それを稀な成功だと思うのです。ただそれには自己研鑽と身だしなみの高潔さが求められて、いつもそういう風に在るのはかなり難しいことだなぁ、と思うんです。私も時としてだらしない詩を書いたりしますしね。
1湖湖さんへ ご感想ありがとうございます 少なくてもわたしは詩の中ぐらい正直に誠実にと思って詩作を続けてきましたが やはり都合の悪い事 言語化できるぐらいの不幸 被害者でいる自分を書いてしまう 手癖みたいに 加害者である自分 人を踏み付けて平気だった自分 そこから逃げずに誤魔化さずに書ける詩人になる事がわたしのテーマであり課題でもあります 書かない 事実は言葉より 重いものですね キレイはきたない きたないはキレイ マクベスのセリフですねサンクス
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