その
巨大な心臓を
ユンボで運ぶ
穴を掘り
心臓をその穴に設置し
その上に
人間を乗せる
出来れば
完璧な人間がいい
その頃、
人知れず
舞台では
鶴と亀がすべっていた
年末の賞レースで
優勝した事があるネタだった
何故、お客さんは全員、寝ていたのだろうか?
私は
巨大な心臓を掘削した穴に設置する
発注していた
完璧な人間が
まだ届かない
私は、なんちゃって
と、言いながら
巨大な心臓に乗ってみた
もちろん、冗談だよ
私は、自分の事、完璧だなんて
思っちゃいないよ
本当だよ
本当だからね
その時、
子供の声で、
あうと、と、そこらじゅうで、こだまし、
けたたましく、強烈な緋色のサイレンが
鳴り響いた
刹那、
心臓が破れ
私は真っ逆さまに
落ちていく
落ちていく最中
鶴と亀が
ネタ合わせしているのが
一瞬、見えた
でも、
あれは、きっと
誰かの走馬灯だろう
何故、お客さんは全員、寝ていたのだろうか?
いまだ、底にはたどりつかない
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 1155.4
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2023-03-18
コメント日時 2023-03-23
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
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閲覧指数:1155.4
2024/11/23 19時09分02秒現在
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良いラインです。 滑らかな言葉の行間を感じました。 良い詩人ですね。
0コメントありがとうございます。 いろんな視点から、詩を書いていきたいな、と、思いました。 読んでいただきまして、ありがとうございます。
0コメント、ありがとうございます。 サイコロはふられたのか、見つからないのか。 それを、言ってくれるのは、タイトルを、さいころにしておいてよかったなあ、と思いました。 変な話なのですが、寓話的なものを書こうとは、したのですが、なにか決め手のようなものに欠けているので、寓話的なものになったなあ。 と、自分で書いておいて思いました。 これは神話である。 と、言いきってしまうのも、なんだか卑怯な気がする。 いまだに、書くの難しいなあ、と感じる詩です。 読んでいただきまして、ありがとうございます。
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