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下顎呼吸
何度苦い思いをして 飲み込んでも この白い部屋では 砂の理論は通用しなかった 砂にまみれながら 踊るアイドルを 見たことがあるだろうか 客席に置かれていた 食べかけのペペロンチーノの 皿はバイオリンになり シルクハットの紳士は 修正液で消される前に 最期の旋律を奏でる 踊り疲れた アイドル達は 積み重なるように 倒れていく 何度吐き出しても 口の中に残る砂を 噛み砕いて飲み込めば からだの中で カウントダウンが 始まると聞いたけど モニターのアラームが 鳴っていても まだ私に触れる 娘の手が冷たく感じる 私はずっと我慢しながら 生きている 意味の無い 呼吸を繰り返して いる
下顎呼吸 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 722.3
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-11-19
コメント日時 2022-11-20
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
いつもの詩と比べると、仄暗さや、生命感の無さが強くなっているような気がします。 でも、これを表現するために選ばれた言葉の中には、一見明るく見える言葉もあって、でもそれが詩の中に入ると一気に意味合いを変えてくる。 言葉が詩を作るのではなく、詩が言葉を引き寄せているような、不思議な魅力を感じます。 そういう意味では、この詩は生きているんだと思います。
0イメージの展開が滑らかで無駄がないように感じました。ただ、下顎呼吸が何のことか、顎が上がってしまっている、ばてている、息が上がって居る、詩文中の意味の無い呼吸の事なのか、ちょっと迷いました。
0コメントありがとうございます。 >でも、これを表現するために選ばれた言葉の中には、一見明るく見える言葉もあって、でもそれが詩の中に入ると一気に意味合いを変えてくる。 線香花火って、あのちいさな火玉が落ちる寸前、パチパチって明るく灯るんですけど、そんな感じです。 >言葉が詩を作るのではなく、詩が言葉を引き寄せているような、不思議な魅力を感じます。 最初は、1,3,4連しか無かったんですか、人って死ぬ前に何とか頑張ろうと本能的に前向きな夢を見たりするかなぁと思い、2連を入れました。1,3,4に引き寄せられた感はあるかもしれないです。 >そういう意味では、この詩は生きているんだと思います。 確かにそうかもしれません。色々と想像を巡らせていただきありがとうございます。
0コメントありがとうございます。もっと長かったのですが、語りすぎてるし、主観的になっていたところは省きました。 以下、サイト看護rooからの引用です 下顎呼吸(かがくこきゅう)とは、終末期や意識障害における呼吸困難の症状として認められる呼吸である。下顎を上下させ、口をパクパクさせてあえぐような努力性の呼吸で、呼吸中枢の機能をほぼ失った状態でみられる。死期が近づいている徴候の一つとされている。
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