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平和
あたしは奥のドアから 熊が出ないよう抑えていたわ あなたは起きてすぐ ベーコン付き目玉焼きを作りはじめた 手慣れたもん、と トーストも出来上がる頃には ホットコーヒーも カップに注いで あたしは奥のドアから 熊が出ないよう抑えていたわ あなたは ベーコン付き目玉焼きにはレタスを添えて トースト それからホットコーヒーを テーブルに並べると 食べはじめた テレヴィをつけて 今日の天気を確認した あたしは奥のドアから 熊が出ないよう抑えていたわ テレヴィの画面が切り替わると プーチン大統領の 演説を少し眺めて あなたはちょっと考える風で トーストをモグモグして コーヒーで流しこんだ あなたはスーツに着替えて 鏡の前ネクタイのズレを正すと 家から出て行った あたしを一度も見ずに あたしは奥のドアから 熊が出ないよう抑えていたわ そして少し、泣いたの
平和 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 842.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 22
作成日時 2022-11-02
コメント日時 2022-11-07
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 3 | 3 |
総合ポイント | 22 | 22 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 3 | 3 |
総合 | 22 | 22 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
即レスありがたいです。 そうですね、西側諸国が作ったイリュージョンを利用して 一応、宿題に上がっていた「エンタメ」をやってみたのですが ううーむ。 これを「毎日やっている」ことを女性に言及させるか 迷いまして、やめまして、ダイヤルは上がったままになりました。 この詩というか、家を日本、ロシア、ウクライナ、ほか他国、と相対的に 読ませようとすると、こういうアプローチが限界でした。 あの、私は妻帯者ですが、正直主婦には頭が下がる一方ですね。 その罪を何とかしたいという気持ちが動いたので 利他、になりきれなかったかもしれないですね。 正直お目汚しレベルだとも思っています。すいませーーーん!!
0返信先を間違えました。失礼しました。 まあ、また欲になっちゃうんですが 難しい言葉を使わないよう配慮したので この詩を、色々な国の人に読んで欲しいですね。 全く違う感想だろうな、と。 きっと皆バラバラだねぇ、ってことが分かると思いますよ。 涙、のミスリードが効いたとしても。
0田中恭平 newさんに対する思いは複雑です。 病気であることを理由に、一般的な処世術を捨てて、我が道を行く自分には、 やはり病気でありながら、田中さんのどこかまっすぐで正直な、作品に表れる感性が分からないのです。 時々分かったような気がするのですが、ふとすると忘れてしまうカスミのような思いです。 生活環境の相違が、感性の距離感を著しく離しているのでしょうか。 ちょっと気になっていたことを、書かせていただきました。 ドアを押さえていた妻の姿、それは怒りと悲しみでしょうね。 どんなに熊がいっぱいいたとしても、それは妻の仕事で、夫は料理がしたいのです。 そんな感想を抱きました。有難うございます。
1おはようございます。 病気というのは、詩作品に迫力をもたらすものだと思います。 偶然、今「箱庭療法」についての本を読んでいますが 箱庭としてできあがったものの迫力と、その創作者の病的な重さと 深く関りがあるとして、詩、にも同じことが言えると思います。 で、なんで私が、言い方を換えるとこんな呑気なのかと言いますと 仏教の「親鸞」思想に触れてから、ですかね。 じぶんの病気の安定のターニング・ポイントです。 親鸞は、「人間はぜんぶ駄目だ」という意図で「悪人」と いう語を捉えていたと思います。 それは英語でいうbadじゃなくて、toomuch。 過剰だったり、極端に不足している様として「悪」の語を 解していたと思います。 機にふれたら何をしでかすか分からない人間の不安定性は 肉食してようが、姦通してようが、まして病気だろうが といった一連をすべてを内容し、越えつつ、端的にいって人間皆「駄目」なのです。 村上春樹さんは「人間は皆病気だと思っている」と書いていますが そういうことを学んでから、じぶんの病気は、そんな大したことはない と、思えるようになりました。 実際、ほんとうに厄介だな、と思える時もありますが まあ普通。普通に悪人(笑)。 寧ろ、それからのアクションとして、機にふれて何をするか、何をしたか ってところで、今、頑張っています。 それが続いて、かれこれ十年くらい、書いているんですけれど。 感想も、丁寧にありがとうございました。 まあこの詩の夫も、普通に?生活しつつ「悪」を成しているんですよ。 もう少し書くと、感想の幅が減るのでこれぐらいで。
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